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広告を打つ時、「目標売上を達成するために、どのくらいの広告費用が必要で、どのくらい成約（CV）を獲得できれば良いのか？」という根本的な疑問に直面したことはありませんか？
ビジネスというのは金額ありきで話が始まるため、このような疑問を持つ人も多いかもしれません。
そんなお悩みをサポートするのが、当ページの「売上逆算シミュレーターツール」です。
広告としていますが、他のものに当てはめてみても柔軟に使えます。
売上逆算シミュレーターとは？
売上逆算ツールとは、目標売上から逆算して、必要な広告費、広告反応数、CV数を計算するツールです。
活用シーン
- とりあえず目標売上のためにどのくらい広告費用が必要か知りたい
- 売上・利益目標を明確にして、実現可能な計画を立てたい
- 広告パフォーマンスを評価・改善する材料を得たい
売上逆算の考え方を理解しよう
売上目標を達成するには、「どのくらいの投資でどれだけの成果が得られるか」を数値で把握する必要があります。ここで重要なのが以下の3つの指標です。
売上目標
最初に設定するゴールです。まずは広告でどのくらいの売上を挙げたいのか数値を決めます。
利益目標
売上目標金額だけで必要広告費用を算出しても良いのですが、それだけだと大切な利益を見失いかねません。売上だけで計算した時にとても良い数値になっても、利益を考えると赤字になるということもあります。そのため売上だけではなく、利益も考慮する必要があります。
商品単価
広告を打つ商品・サービスの単価になります。
商品単価が高ければ高いほど良い数値になりますが、高額の商品というのは成約率も下がるため注意が必要です。
成約率（コンバージョン率・CVR）
広告を通じて商品購入や会員登録などの「成果」をどれだけ達成したいかを仮定で定めてみましょう。
実際どのくらい成約率があるのか分からないという人も多くいるかも知れません。
そんな時は利用する広告媒体の、「業界の目安・平均の数値」を見てみましょう。
以下はGoogle広告の世界平均の数値です。世界平均なので国内の数値は大きく異なる場合もあります。
全業種平均だと、リスティング広告のコンバージョン率は3.75％、ディスプレイ広告は0.77％です。
業種別平均コンバージョン率（CVR）
| 業界 | リスティング広告 | ディスプレイ広告 |
|---|---|---|
| アドボカシー | 1.96% | 1.00% |
| 自動車 | 6.03% | 1.19% |
| B2B | 3.04% | 0.80% |
| 消費者サービス | 6.64% | 0.98% |
| デート & 出会い | 9.64% | 3.34% |
| Eコマース | 2.81% | 0.59% |
| 教育 | 3.39% | 0.50% |
| 雇用サービス | 5.13% | 1.57% |
| 金融 & 保険 | 5.10% | 1.19% |
| 健康 & 医療 | 3.36% | 0.82% |
| 家庭用品 | 2.70% | 0.43% |
| 産業サービス | 3.37% | 0.94% |
| 法律 | 6.98% | 1.84% |
| 不動産 | 2.47% | 0.80% |
| 技術 | 2.92% | 0.86% |
| 旅行 & ホスピタリティ | 3.55% | 0.51% |
広告反応単価
広告アクション単価とも言いますが、広告に触れたユーザーが、そこから一回行動を起こすのにかかったコストのことを指します。
たとえばWebであればCPC（クリック単価）、チラシであればお問い合わせ1件獲得するのにかかったコストのことを指します。
CPCであれば、計算式は以下の形で算出できます。
CPC = 広告費用 ÷ クリック数CPCについておおよその目安が知りたいという人はGoogleのキーワードプランナーを使って調べてみましょう。
キーワード プランナーで最適なキーワード選択 – Google 広告
キーワードによってCPCの金額は変わってきます。あくまでリスティング広告の場合の金額なので、ご自身の広告媒体に合わせた単価を調べてみてください。
収支がマイナスにならないように調整しよう
広告の費用は、成約率や広告反応単価などで決まります。
そのため売上目標を基準としていると収支がマイナスになることがあります。
その場合は、商品単価や利益率、成約率、広告反応単価などを調整する必要が生まれます。
広告の損益分岐については以下ツールなどをご参考ください。
売上逆算の実例
たとえば以下のような例で逆算してみます。
目標の売上金額：300,000円
目標の利益率：20％
商品単価：5,500円
成約率：2.5％
広告反応単価：100円必要な成約数を計算する
商品をいくつ成約させたら目標利益を達成するのかを求めます。
必要成約数計算式： 300000 / 5500 = 55実際の売上金額を計算する
算出された成約数に商品単価を掛けて実際の売上金額を求めます。
実際の売上金額計算式：55 * 5500 = 302500必要な広告反応数を計算する
必要な成約数とコンバージョン率から必要な広告反応数を求めます。
必要な広告反応数計算式：55 / (2.5 / 100) = 2200必要な広告費用を計算する
必要な広告反応数と広告反応単価（CPC等）を掛けて必要な広告費用を算出します。
必要な広告費用計算式：2200 * 100 = 220000利益を計算する
最後に売上高から必要な広告費用を引いて利益を算出します。
残利益計算式：302500 - 220000 = 82500計算結果
計算結果をまとめると、5,500円の商品を、成約率2.50%・反応単価100円の広告経由で販売するとして、目標売上300,000円を達成するためには広告費220,000円が必要ということになります。
商品は55件販売する必要があります。
目標の利益金額は60,000円で、実際の売上は302,500円なので、そこから広告費を引いた82,500円が利益金額となる計算です。
まとめ
売上逆算ツールは、とりあえず目標の売上から考えてみたいという人におすすめのツールです。もしよければ活用して広告運用の参考にでもしていただけたら幸いです。
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