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LTV & ROI計算ツール|顧客生涯価値と投資利益率を把握しよう

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広告運用やマーケティング戦略では、単にCPA(顧客獲得単価)や広告費を考えているだけでは不十分です。そこで重要な考え方が、顧客が生涯を通じてあなたにもたらす価値、つまりLTV(顧客生涯価値)を把握し、それに基づいてROI(投資利益率)を計算するということです。

LTVとROIの基本について理解し、実際に当ページのLTV&ROI計算ツールで計算してみましょう!

LTV(顧客生涯価値)とは

握手

LTV(Lifetime Value)とは、1人の顧客が生涯にわたってあなたの会社・事業にもたらす利益のことです。LTVについて正しく理解すると、顧客のリピーター化や広告投資における意思決定などがより効率的になります。

LTVの計算式

LTVについては、以下の計算式で算出することができます。

LTV = 平均購入単価 × 購入頻度 × 継続期間

たとえば、ある商品の平均購入単価が5,000円だとします。
月に1回の購入が期待できるとして、そのお客さんが1年間継続して購入してくれた場合、LTVは以下のように計算されます。

LTV = 5,000円 × 12回 = 60,000円

LTVの重要性

LTVは年々重要視されてきている指標です。
ビジネスの世界では、新規顧客よりもリピーター顧客のほうが価値が高いとされているからです。

それに年々新規顧客を獲得するのが難しくなってきているという現状もあります。
どの企業も一度獲得した顧客をいかに手放さないようにするかに必死だということですね。

サブスクリプションサービスの増加もそうですし、One to Oneマーケティングのように顧客一人ひとりを考えたマーケティングが大切になってきています。

さらにLTVを把握することによって、CPAなどその他指標について「どのくらいの指標ならよいか」といった考えの基準が明確になります。

利益が少ない広告でもLTVを考えるとプラスになることも多い

よくあるのが「最初の1ヶ月は無料」みたいな広告ですね。

ビデオストリーミングサービス(VOD)とか、化粧品・健康食品、飲食店、など、あらゆる業界で見られる施策ですが、これは短期的に見れば全く利益が無い広告ですが、一定数のユーザーが継続利用を数ヶ月続けてくれれば黒字になることからこのような広告が良く使われます。

ROI(投資利益率)とは

やり手ビジネスマンのイラスト

ROI(Return on Investment)とは、投資利益率のことで、広告やマーケティング施策にかけたコストに対し、どれだけの利益が生み出されたかを示す指標です。
ROIの特徴は広告費だけではなく顧客獲得のためのマーケティング施策などもコストに含まれるという点と、ROASと違って、利益で計算するというところです。

ROIの計算式

ROIの計算は以下の計算式で算出します。

ROI = 利益 ÷ 獲得コスト × 100(%)

例えば、広告費に10万円を使い、その結果30万円の売上が得られた場合は以下の計算となります。

ROI = (30万円 - 10万円) ÷ 10万円 × 100 = 200%

20万円の利益があったため、リターンが2倍ということで200%です。

つまり単純に言えば、ROIはパーセンテージが高ければ高いほど効率的な投資ができていると言えます。

ROIの注意点

ROIについての注意点は、短期的な施策のROIと、長期的な施策のROIとで数値が変わってきてしまうという特徴があります。簡単に言えば短期施策だと数字が高く、長期施策だと数字が低くなりやすいということです。
長期的な施策は単発キャンペーンのような爆発力はありません。
じわじわと根太い売上を上げていくのが長期的な施策ですが、その場合どうしてもリターンが少ないのにコストはかかるということでROIの数値が悪くなってしまいます。
そのため、長期的なマーケティング施策を行う場合は、LTVなどと合わせて考えることが大切になってきます。

LTVとROIの関連性

パズルピースを持っているイラスト

LTVとROIには密接な関係があります。LTVは顧客が生涯にもたらす価値を表します。ROIは顧客獲得に投じたマーケティング施策や広告費などすべてのコストに対して、どのくらい利益があったかを表す指標です。

短期と長期のバランスを考えて効果測定をする

LTVが高くてもROIが低いという場合は、もしかしたらコスト構造に問題がある可能性があります。
逆にROIが高くてもLTVが低いという場合は、短期的なもので、長期的なリターンは見込めない場合があります。

CPAの上限目安(限界CPA)を決められる

ROIの目安を知ることにより、目標ROIを決めやすくなります。
目標ROIを決めることで、CPAの上限を決めやすくなります。

目標ROIを用いた上限CPAの計算式

以下のように計算します。(ROIは50%なら0.5で計算)

上限CPA = LTV ÷ (1 + 目標ROI)

広告費からCPAを決めたいという場合は以下ツールをご利用ください。

顧客獲得単価を計算する

広告費からCPA計算ツール|反応数や獲得数を算出

広告費からCPA計算ツールは、広告費やCPCなどを入力することで、顧客獲得単価(CPA)や想定反応数、顧客獲得数を算出するツールです。ツールを参考に効果的な広告運用を目指しましょう。

広告のCPAやROAS、CTRをまとめて計算する場合は以下ツールをご利用ください。

CPA・ROAS・CTRを計算

広告の効果測定ツール|CPA・ROAS・CTRを計算

広告の効果測定ツールは広告費や売上、反応数、CV数を入力することで、CPAやROAS、CTRを計算するツールです。

実際にLTVとROIを計算してみよう

【平均購入単価】3,000円
【平均利益率】30%
【平均購入頻度】5回/年
【顧客維持期間】2年
【顧客獲得単価(CPA)】1,500円

LTVの計算

まずはLTVを以下の計算式で算出します。

3000(購入単価) × 5(購入頻度) × 2(維持期間) = 30000(LTV)

利益ベースのLTVを計算

次に利益ベースのLTVを計算します。LTVは売上から計算されることが多いですが、ROIを計算するためにも利益ベースでLTVを算出することが大切です。以下計算式から算出します。

30000(LTV) × (30(利益率) ÷ 100) = 9000(利益ベースのLTV)

ROIを計算する

利益ベースのLTVを算出したら、次にROIを計算します。以下の式でROIを求めます。

(9000(利益ベースのLTV) - 1500(CPA)) ÷ 1500(CPA) × 100 = 500%(ROI)

まとめ

LTVとROIは短期戦略はもちろん長期戦略の利益を考えるのにも欠かせない指標です。これらを指標を把握することで短期・長期で効果的な戦略を立てることができます。
是非当ページのLTV&ROI計算ツールを使ってあなたのマーケティング戦略の参考にしてもらえたら嬉しいです。

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