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体脂肪率とその計算方法について
体重は誰しも気にすると思いますが、体重が重いからと言って太っているとはなりません。
同じ体重でも筋肉量が多い人は体重が重くなるからです。
そのため、やはり気になるのが体脂肪率ですよね。体脂肪率は、身体の総重量に対する脂肪の割合を示すものになります。
身体の状態やダイエット、フィットネスの計画を立てる際にも体脂肪率を知るというのは役立ちます。
このページでは、体脂肪率計算ツールを通して、体脂肪の基礎知識とその計算方法について解説します。
体脂肪率とは
そもそも体脂肪率とは、体重に占める脂肪の割合のことを言います。
例えば、体重が70kgで体脂肪率が20%の場合、体内には14kgの脂肪があることになるんですね。
体脂肪は必ずしも悪いものでは無く、エネルギーを貯めておいて使ったり、筋肉の成長、体温の調節、内臓を守ったりなど、重要な役割を果たしています。
ただし、飽食の現代社会ではすぐに体脂肪が増えてしまうのも事実です。
過剰な体脂肪は健康リスクを高める要因にもなります。
体脂肪率の適正範囲
では一般的に、体脂肪率はどのくらいであれば良いのでしょうか?
実は体脂肪の適正範囲というのは性別や年齢によって異なってきます。
以下が一般的な適正範囲の例となります。
ただし体脂肪率というのは個人差が大きいため、計算式だけでは明確な数値が分かるものではありません。
以下はあくまで一般的な計算方式に基づいた適正の範囲になります。
- 男性
- 18-39歳:11-21%
- 40-59歳:12-22%
- 60歳以上:14-24%
- 女性
- 18-39歳:21-34%
- 40-59歳:22-35%
- 60歳以上:23-36%
体脂肪率の測定方法
体脂肪率を測定する方法はいくつかありますが、ここでは代表的なものを以下に紹介します:
- 皮膚厚測定法(キャリパー法):皮膚の厚みを測定する方法です。皮下脂肪厚測定法と言われる方法ですね。身体の特定の部位の皮膚をつまんでその厚さを測定することで、体脂肪率を推定します。
- バイオエレクトリカル・インピーダンス法(BIA法):身体に微弱な電流を流し、その電気抵抗を測定して体組成を測定する方法です。
筋肉というのは水分を多く含むため電流を通しやすいのですが、逆に脂肪は電流を通しにくいため、この原理を利用して体脂肪率を推定する方法です。 - デュアルエネルギーX線吸収法(DXA法):2種類のX線を使用して体内の脂肪、筋肉、骨の量を測定する方法です。測定値の精度は高く再現性も良いのですが、専用の機器が必要で測定の費用も高額になります。
代表的な身体組成の計算方法
さまざまな測定方法がありますが、まずは計算として大まかな数値として算出されることが多いです。
ここでは体組成を計算するための一般的な公式の方法を紹介します:
- ハリス・ベネディクト方程式:まずは基礎代謝量(BMR)を計算し、そこから消費エネルギーなどを算出する方法です。直接的に体脂肪率の計算には使用されませんが、ダイエットなどの指標を作るために使われる方法になります。
- ロイド・N・トレフェゼンの式:BMIの考え方について、新しく提唱された計算式になります。通常のBMI計算は身長が考慮されていないため、あまり正しい数値になりません。この計算式では身長を考慮するため、より性格なBMIを算出します。
これらの式も、体脂肪率を推定するために使用されます。
参考文献:「18歳以上の日本人に対する体脂肪率の推定式」
体脂肪率の管理と改善
多くの人は体脂肪率を減らしたいと思っていると思います。
では体脂肪率を適正範囲に保つためどうすれば良いのでしょうか?
言わずもがなですが、カロリーと栄養バランスの取れた食事、そして定期的な運動が必要となります。
高脂肪・高カロリーの食事で代謝量を超えるとその分が体脂肪として蓄積されてしまいます。
そのため、野菜、全粒穀物などを多く摂取したりするなどして、食欲とカロリーをコントロールすることが推奨されます。
また、体脂肪は筋肉を成形する栄養ともなるため、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせることで、効率的に体脂肪を減らし、筋肉量を維持することが可能です。
まとめ
体脂肪率を知ることは、健康管理の重要な指標の一つです。
正確な体脂肪率を知るというのは難しいですが、体脂肪率計算ツールなどを使い、大体の自分の体脂肪率を計算してみましょう!