ランニング消費カロリー計算ツール
【使い方】男性・女性、体重をご入力いただき、距離ベースか時間ベースか計算方法を選択して入力してください。詳しい説明は下部コンテンツをご覧ください。
※入力内容は利便性のためにご利用端末に保存されます。入力内容の保存機能について
▼計算式
【走行距離】・時間ベースの場合: ランニング速度 (km/h) × (ランニング時間 (分) ÷ 60) / ・距離ベースの場合: 入力された走行距離 (km)
【基礎カロリー】体重 (kg) × 走行距離 (km) × 1.036
【環境補正】平坦な道: 補正なし / 坂道: 基礎カロリー × 1.075 / トレイル: 基礎カロリー × 1.125
【性別補正】女性の場合: 補正後のカロリー × 0.95
【年齢補正】50歳以上の場合: 補正後のカロリー × 0.9
【総消費カロリー】上記補正後の値を四捨五入
【1kmあたりの消費カロリー】総消費カロリー ÷ 走行距離 (km)
【1分あたりの消費カロリー】総消費カロリー ÷ ランニング時間 (分)
【脂肪燃焼量】総消費カロリー ÷ 7.7 (g換算)
【カロリー換算(食べ物)】総消費カロリー ÷ 270 (1杯分のご飯換算)
【水分消費量の目安】ランニング時間 (分) × 10 (ml)
本ツールの計算結果はあくまで参考値です。実際は個人差があります。
ランニング消費カロリー計算ツールとは?
ランニング消費カロリー計算ツールとは、性別・体重・年齢、ランニング距離やランニング時間から、消費カロリーを算出するツールです。
元陸上部だったサカナミが解説します
ランニングの目標ペースやタイムなどを計算する場合は以下ツールをご利用ください。
ダイエットなどを目的としていて、まずは基礎的な自分の数値を知りたいといった方は以下ツールで計算してみることをおすすめします。
ランニングの消費カロリー計算の方法・計算式
それではランニングによる消費カロリーの計算方法について、計算式を用いて見ていきましょう。
基本的な消費カロリーの計算式
ランニングの消費カロリー計算には一般的な式があり、以下のような計算式を用います。
消費カロリー(kcal) = 体重(kg) × 距離(km) × 1.036
参考文献:「The Compendium of Physical Activities Tracking Guide」(Ainsworth et al., 2011)
「The Energy Cost of Running」(Margaria et al., 1963)
この計算式は、METs(Metabolic Equivalent of Task)値に基づいており、ランニング時の平均的なエネルギー消費量を計算しています。
性別・年齢によって消費カロリーを補正
人は性別や年齢によって筋肉量の平均値が異なるため、これを考慮して計算を行います。
女性の場合は、男性よりも筋肉量が少なく、そのぶん男性よりも約5%ほどエネルギー消費量が少ないとされています。また、加齢によって基礎代謝が低下するため、50歳以上の方はカロリー消費量が約10%減少するとされています。
ただし年齢による消費カロリーというのは個人差が大きいので、本ツールで年齢はあくまで任意のフィールドとなっています。
ランニングの走行環境を考慮する
ランニングと言っても走る道によって消費するカロリーは変わります。実際には走った道といっても千差万別なため、完璧な計算はできませんが、大まかに環境補正値を用いてカロリーを計算します。
一般的に、坂道の勾配が1%増加するごとにエネルギー消費が約4%増加すると言われています。また、舗装など整備されていない道の場合は、走る時に地面からの反発を利用できないため、その分約10〜15%ほどエネルギー消費量が増加するとされています。
本ツールでは以下環境ごとに計算値を補正しています。
環境補正(地形による影響)
走行環境 | 補正倍率 |
---|---|
平坦な道(公園・ロード) | 1.0 |
坂道(起伏あり) | 1.075 |
トレイルランニング(山道・未舗装路) | 1.125 |
脂肪燃焼量や水分消費量の計算
それでは一番気になる脂肪燃焼量についてみていきましょう。
無駄なぜい肉を落としたい…
脂肪1gあたりの燃焼エネルギーは7.7kcalで計算する
一般的な食品成分表の脂質は、1gあたりのカロリーは9kcalとされています。
(カロリー計算には以下ツールがおすすめです)
1gあたり9kcalの脂肪ですが、これはあくまで直接的な数値であり、実際に人体では脂肪をエネルギーとして利用する場合は、そのまま使われるわけではなく、分解や代謝などのプロセスを経てエネルギーとされます。
そのため実際に使われるエネルギーは9kcalではなく、7.7kcalほどとされています。
脂肪燃焼量(g) = 総消費カロリー ÷ 7.7 (脂肪1gあたりの燃焼エネルギー)
(参考:Klein S, et al. (2000) 「Physiology of Fat Metabolism」
Frayn KN. (2010) 「Metabolic Regulation: A Human Perspective」)
消費カロリーをご飯換算
ダイエットでは食べ物に換算するとイメージがしやすく、意識しやすいことが多いです。
ご飯の場合、お茶碗1杯(白米:150g)が約270kcalです。本ツールではこれを結果に表示しています。
水分消費量を計算する
運動中のは発汗量というのは、夏場や冬場などの環境の要素や、運動強度によって異なりますが、一般的な指標としては、運動時間(分)×10mlで算出されます。
水分消費量(ml) = ランニング時間(分) × 10(運動中の平均発汗量)
ランニング消費カロリー計算ツールの活用例
それでは実際に本ツールを使った例についてみていきましょう。
例①ダイエットを目的としてのランニング
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たとえば女性で、体重60kg、ランニング距離5km、走行環境は平坦な道としてのランニング消費カロリーを計算してみます。
基礎カロリーが60×5×1.036=311kcal、女性なので補正値でかけます。311×0.95=295kcalとなります。
※年齢は個人差が大きいので未設定でも構いません。
つまり体重60kgの女性が、5kmの平坦な道をランニングした時の消費カロリーは約295kcalとなります。
例②フルマラソンを目指す人のトレーニング
消費カロリーというとダイエット目的の人が多いかもしれませんが、フルマラソンなど長距離を走る人でもカロリー計算は大切になってきます。
たとえばフルマラソンを目指す男性で、トレーニングによる10kmのランニングの消費カロリーを計算してみましょう。トレーニング目的のため、坂道の多い環境をランニングしたとします。
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基礎カロリーは、70×10×1.036=725.2kcalとなります。ここに環境補正値をかけます。坂道が多い(起伏あり)の環境なため、725.2×1.075(補正値)=779.59kcalとなります。(ツールでは四捨五入されます)
例③登山・トレイルランニングをする人
僕は趣味の一つに登山があります
ランニングの消費カロリーツールですが、トレイルランニングとして計算してみましょう。トレイルランニングとは、林道や砂利道、登山道などの舗装されていない道を走るランニングのことです。
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体重75kgの男性で、15kmのトレイルランニングを行った場合で計算します。
75×15×1.036=1165.5kcal → 1165.5×1.125=1311.1875kcal
四捨五入して1311kcalです。
まとめ
いかがでしょうか。ダイエットや健康目的でランニングを行う方も多いですよね。むやみに走るだけというよりも、正しく消費カロリーを計算することで、確実なダイエットなどに繋がります。
ぜひあなたのランニングに、本ツールを役立ててみてくださいね。