VO2max計算ツール
【使い方】性別、年齢、体重を設定し、テスト種別を選択して表示される項目に入力してください。詳しい説明はページ下部コンテンツをご覧ください。
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▼計算式
【クーパー式】 VO₂max = (走行距離 (m) – 504.9) ÷ 44.73
【6分間歩行】 VO₂max = 0.02 × 歩行距離 (m) + 0.03 × 体重 (kg) – 0.55 × 年齢 – 3.2
【ロックポート式】 VO₂max = 132.853 – 0.0769 × 体重 (lb) – 0.3877 × 年齢 + 6.315 × (性別: 男性=1, 女性=0) – 3.2649 × 1マイル歩行時間 (分) – 0.1565 × 心拍数
【タイムトライアル】予測走行距離=(12分を基準タイムで割った値の1/1.06乗)× 基準距離
【シャトルラン】 VO₂max = 0.225 × 折り返し数 + 26.022
【フィットネスレベル判定】 VO₂max < 30:低い / 30~39.9:平均 / 40~49.9:高い / 50以上:エリート
【平均値算出】 平均 = (男性:45, 女性:40) – (年齢 – 30) × 0.1
【推奨トレーニング強度】 VO₂max に応じてゾーン1~ゾーン5を割り当て(<30:ゾーン1、30~39.9:ゾーン2、40~49.9:ゾーン3、50~59.9:ゾーン4、60以上:ゾーン5)
VO2max計算ツールは
VO2max計算ツールとは、ランナーやサイクリスト、トライアスリート、登山家など、ハイレベルな持久力が必要とされる方に参考となるVO2maxの値を計算するツールです。
極限レベルのアスリートの方の持久力を計算します!
VO2max(最大酸素摂取量)とは?
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VO2max(最大酸素摂取量)とは、その人の「有酸素運動能力の最大値」を示す指標であり、体がどれだけ効率的に酸素を取り込んで利用できるかを示し数値になります。
主にランナー、サイクリスト、トライアスリート、登山家など、極限状態の持久力を競うスポーツを行う人にとって有益となるデータです。
登山漫画でVO2maxというものを知りました!
VO2maxの値が高いほど、長時間の運動に対する体の持続能力が高いことを意味しており、心肺機能や持久力の指標として用いられます。
人間というのは、ある程度のレベルまでの持久力はトレーニングによって鍛えることができますが、やはり先天的な要因が大きく、生まれつき心肺機能が強い人などもいます。そういった先天的なものもすべて含めてその人の限界値を計算するのがVO2maxの特徴です。
VO2maxの測定方法
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VO2maxを計算する時は、まずは持久力などのテスト測定をする必要があります。測定方法には大きく分けて「直接測定」と「推定測定」の2種類があります。
VO2maxの直接測定(ラボテスト)
直接測定としては、専門のスポーツ科学研究施設や一部の医療機関などで専門の装置を使ってVO2maxを測定します。トレッドミルやエルゴメーターといったものを使った呼気分析装置で、酸素消費量を直接測定します。最も正確な測定方法ですが、一般の人が行うには高価であったり近くに行える場所が無かったりと難しいことが多いです。
VO2maxの推定測定(フィールドテスト)
直接測定は専門機関などで専用の機械を使って測定しなければならないので、多くの場合は運動テストを行ってVO2maxを推定測定します。本ツールはこのフィールドテストで計算するツールです。
※各テストによっては直接測定より数値が低くなったりすることがあるため、あくまで目安の推定数値となります。
(参考:最大酸素摂取量 – Wikipedia)
それではVO2maxを推定計算する方法について見ていきましょう。
VO2maxの推定計算方法
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それではVO2maxを推定測定するためのテスト種目を見ていきましょう。主に以下紹介するテストの結果を用いてVO2maxを算出します。
クーパー式(12分間走テスト)
クーパー式12分間走テストとは、12分間全力で走った走行距離から計算する方法です。1960年代後半にアメリカ空軍にてエアロビクスで有名なケネス・クーパーが研究を行ったとされる方法です。
クーパー式テストの計算式は以下になります。
VO2max = (12分間の走行距離(m) - 504.9) ÷ 44.73
クーパー式の特徴としては、比較的正確に近しい値を推定できるという特徴と、ランニングなどの持久力を競うをスポーツ選手に推奨されるテスト方法だという点です。
ちなみにランニングペースなどを算出するツールもあるので良ければご利用ください。
タイムトライアルを用いた推定方法
タイムトライアル方式とは、ピーター・リーゲル氏が1977年に提唱した「リーゲルタイム式」に基づいて計算を行います。改めてテストをする必要はなく、直近の大会で走った距離とベストタイムを入力することで算出します。計算式は以下のとおりです。
予測走行距離=(12分を基準タイムで割った値の1/1.06乗)× 基準距離
ロックポート式(1マイル歩行テスト)
1マイル(1.609km)をできるだけ速く歩き、心拍数と時間を記録します。
VO₂max = 132.853 – 0.0769 × 体重 (lb) – 0.3877 × 年齢 + 6.315 × (性別: 男性=1, 女性=0) – 3.2649 × 1マイル歩行時間 (分) – 0.1565 × 心拍数
マイル単位なのもあってか日本ではあまり普及していない測定方法です。
シャトルラン(往復持久走)
一定ペースで20mの距離を往復し、折り返し回数をカウントする持久力の測定方法です。学校の体育の授業などで行ったことがある人も多いと思います。
シャトルランの結果を用いた計算式は以下になります。
VO₂max = 0.225 × 折り返し数 + 26.022
これは文部科学省の「新体力テスト実施要領」に記載されている「20mシャトルラン(往復持久走) 最大酸素摂取量推定表」の数値の推移を計算式にしています。
シャトルランの特徴としては、学校の体力測定でよく実施されるため、計測したことがあるという人も多いかもしれません。
自分は大好きでした…陸上部だったので。でもずっとバスケ部や他の陸上部員には勝てませんでした…
(参考:新体力テスト実施要項:文部科学省)
VO2maxの測定結果の見方
それではテスト種目から計算したVO2maxの推定値をどう判断すれば良いのかについてみていきましょう。
フィットネスレベル判定
VO2maxの値というのは、単純に高ければ高いほど良いというものではなく、あくまで年齢や性別に応じての基準から判断するのが大切です。本ツールでは以下の基準でフィットネスレベルを判定しています。
VO2max (ml/kg/min) | フィットネスレベル |
---|---|
30未満 | 低い(Poor) |
30〜39.9 | 平均(Average) |
40〜49.9 | 高い(Good) |
50以上 | エリート(Excellent) |
一般的な健康的な成人の場合、VO2maxは35~45 ml/kg/min 程度とされていますが、マラソンランナーや持久系のアスリートの場合は、50~70 ml/kg/min に達することがあります。
VO2maxの平均値の算出方法
VO2maxは年齢とともに低下する傾向があります。
そのため本ツールでは、年齢と性別を考慮した平均値を以下の式で算出しています。
平均 = (男性:45, 女性:40) – (年齢 – 30) × 0.1
推奨トレーニング強度(ゾーン1~5)
VO2maxの推定測定の結果をもとに、どの程度のトレーニング強度が適しているかを判断します。
本ツールでは、VO2maxの数値に応じて以下の トレーニングゾーン(心拍ゾーン) を割り当てています。
VO2max (ml/kg/min) | トレーニングゾーン | 特徴 |
---|---|---|
30未満 | ゾーン1(回復) | 軽いウォーキングやストレッチ |
30〜39.9 | ゾーン2(有酸素) | 低強度のジョギングや長時間のウォーキング |
40〜49.9 | ゾーン3(持久力向上) | 心拍数を意識したランニングやサイクリング |
50〜59.9 | ゾーン4(無酸素閾値) | 高強度インターバルトレーニング |
60以上 | ゾーン5(最大負荷) | 短時間のスプリントや最大強度の運動 |
まとめ
VO2maxは、持久力を測るための指標ではありますが、アスリートだけでなく一般の人の健康管理にも役立ちます。本ページのVO2max計算ツールで簡単にあなたのVO2maxの推定値を測定してみましょう!